点と平面
$2$ 点を通る平面は1つに定まらない
指先を点,下敷きを平面だと考えよう!
指を3本立てて,その上に下敷きを乗せてみて!
3本の指の上に乗ったよ!
指2本で同じことをするとどうなる?
下敷きがぐらぐらして安定しない!
このことから,$3$ 点を通る平面は1つだけど,$2$ 点を通る平面は1つではないことが分かるね!
同一平面上にある点
平面 $ABC$ 上に点 $P$ があるとき
$\overrightarrow{AP}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}$
を満たす実数 $s$,$t$ が存在する
$\overrightarrow{AP}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}$
平面 $ABC$ における点 $A$ を始点とする $\overrightarrow{AB}$,$\overrightarrow{AC}$ を用いると
同じ平面上にある点 $P$ について,$\overrightarrow{AP}$ は
$\overrightarrow{AP}=□\overrightarrow{AB}+□\overrightarrow{AC}$
と1通りに表すことができる
始点を $B$ や $C$ にしてもよい
例えば
$\overrightarrow{CP}=s\overrightarrow{CA}+t\overrightarrow{CB}$
のように表すことができる
問題
平面 $ABC$ 上に点 $P$ があるので
$\overrightarrow{AP}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}$
となる実数 $s$,$t$ が存在する
$\overrightarrow{AB}=(-1,2,1)$
$\overrightarrow{AC}=(-2,1,-1)$
$\overrightarrow{AP}=(1,1,z+1)$
$\overrightarrow{AP}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}$ より
\begin{eqnarray} (1,1,z+1) &=& s(-1,2,1)+t(-2,1,-1) \\\\ &=& (-s-2t,2s+t,s-t) \end{eqnarray}\[ \left\{ \begin{array}{l} -s-2t &=& 1 \cdots\cdots ① \\ 2s+t &=& 1 \cdots\cdots ② \\ s-t &=& z+1 \cdots\cdots ③ \\ \end{array} \right. \]
①,②より
$s=1$,$t=-1$
③に代入すると
$z=1$
まとめ
● 点と平面
$3$ 点を通る平面は1つだけ
● 同一平面上にある点
平面 $ABC$ 上に点 $P$ があるとき
$\overrightarrow{AP}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}$
を満たす実数 $s$,$t$ が存在する
空間ベクトルの応用問題によく使われるのでマスターしておこう!
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