倍数の判定方法
倍数の判定方法についてまとめるとこんな感じ!
$3$ の倍数 $\cdots$ 各位の数の和が $3$ の倍数
$4$ の倍数 $\cdots$ 下二桁が $4$ の倍数
$5$ の倍数 $\cdots$ 一の位が $0,5$ のいずれか
$6$ の倍数 $\cdots$ $2$ の倍数かつ $3$ の倍数
$8$ の倍数 $\cdots$ 下三桁が $8$ の倍数
$9$ の倍数 $\cdots$ 各位の数の和が $9$ の倍数
それぞれの判定方法を証明してみよう!
自然数 $N$ の置き方が証明するときのポイント!
$N=10k+a$ で証明できる判定方法
2 の倍数の判定方法
自然数 $N$ は,一の位を $a$ とすると,
$0$ 以上の整数 $k$ を用いて
$N=10k+a$ と表すことができる
(例えば,$123=10・12+3$)
$10k=2・5k$ と表せるので,$10k$ は $2$ の倍数である
よって $N$ が $2$ の倍数であるのは,$a$ が $2$ の倍数のとき
すなわち 一の位が $2$ の倍数のとき
5 の倍数の判定方法
自然数 $N$ は,一の位を $a$ とすると,
$0$ 以上の整数 $k$ を用いて
$N=10k+a$ と表すことができる
(例えば,$123=10・12+3$)
$10k=5・2k$ と表せるので,$5$ の倍数である
よって $N$ が $5$ の倍数であるのは,$a$ が $5$ の倍数のとき
すなわち 一の位が $5$ の倍数のとき
一の位を $a$ とおくパターンだね!
$N=100k+a$ で証明できる判定方法
4 の倍数の判定方法
自然数 $N$ は,下二桁を $a$ とすると,
$0$ 以上の整数 $k$ を用いて
$N=100k+a$ と表すことができる
(例えば,$1234=100・12+34$)
$100k=4・25k$ と表せるので,$100k$ は $4$ の倍数である
よって $N$ が $4$ の倍数であるのは,$a$ が $4$ の倍数のとき
すなわち 一の位が $4$ の倍数のとき
下二桁を $a$ とおくパターンだね!
$N=1000k+a$ で証明できる判定方法
8 の倍数の判定方法
自然数 $N$ は,下3桁を $a$ とすると,
$0$ 以上の整数 $k$ を用いて
$N=1000k+a$ と表すことができる
(例えば,$12345=1000・12+345$)
$1000k=8・125k$ と表せるので,$8$ の倍数である
よって $N$ が $8$ の倍数であるのは,$a$ が $8$ の倍数のとき
すなわち 一の位が $8$ の倍数のとき
下三桁を $a$ とおくパターンだね!
$N=100a+10b+c$ で証明できる判定方法
3 の倍数の判定方法
$3$ 桁の自然数 $N$ について,
百の位を $a$,十の位を $b$,一の位を $c$ とすると
$N=100a+10b+c$ と表せる
(例えば,$234=100・2+10・3+4$)
$N=100a+10b+c$
$=(99a+a)+(9b+b)+c$
$=(99a+9b)+(a+b+c)$
$=3(33a+3b)+(a+b+c)$
$3(33a+3b)$ は $3$ の倍数なので
$N$ が $3$ の倍数であるのは,$a+b+c$ が $3$ の倍数のとき
すなわち,各位の和が $3$ の倍数のとき
今回は $3$ 桁の自然数で $3$ の倍数の判定方法を証明したけど,$3$ 桁以外でも同様に証明ができるよ!
$3$ の倍数の判定方法はよく出題されるから,覚えておいた方がいいね!
9 の倍数の判定方法
$3$ 桁の自然数 $N$ について,
百の位を $a$,十の位を $b$,一の位を $c$ とすると
$N=100a+10b+c$ と表せる
(例えば,$234=100・2+10・3+4$)
$N=100a+10b+c$
$=(99a+a)+(9b+b)+c$
$=(99a+9b)+(a+b+c)$
$=9(11a+b)+(a+b+c)$
$9(11a+b)$ は $9$ の倍数なので
$N$ が $9$ の倍数であるのは,$a+b+c$ が $9$ の倍数のとき
すなわち,各位の和が $9$ の倍数のとき
その他
6 の倍数の判定方法
$6=2\times3$ なので
$6$ の倍数は, $2$ の倍数 かつ $3$ の倍数 である
まとめ
● 倍数の判定方法
$2$ の倍数 $\cdots$ 一の位が $0,2,4,6,8$ のいずれか
$3$ の倍数 $\cdots$ 各位の数の和が $3$ の倍数
$4$ の倍数 $\cdots$ 下二桁が $4$ の倍数
$5$ の倍数 $\cdots$ 一の位が $0,5$ のいずれか
$6$ の倍数 $\cdots$ $2$ の倍数かつ $3$ の倍数
$8$ の倍数 $\cdots$ 下三桁が $8$ の倍数
$9$ の倍数 $\cdots$ 各位の数の和が $9$ の倍数
問題
$1345$ $4386$ $8294$ $6279$
各位の和を考える
$1345$($1+3+4+5=13$)
$4386$($4+3+8+6=21$)
$8294$($8+2+9+4=23$)
$6279$($6+2+7+9=24$)
$3$ の倍数(各位の数の和が $3$ の倍数)
$4386$ と $6279$
$6$ の倍数($2$ の倍数かつ $3$ の倍数)
$4386$
$5$ の倍数になるとき,□には $0$ または $5$ が入る
$0$ のとき,$4980$ は $3$ の倍数($4+9+8+0=21$)
$5$ のとき,$4985$ は $3$ の倍数でない($4+9+8+5=26$)
よって □に入るのは $0$
倍数の判定方法は覚えておくと便利!
特に,$3$ の倍数の判定方法は必ずおさえておこう!
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