高校数学で学ぶ『座標平面における円と直線の共有点の個数』について解説!
円と直線の共有点は連立方程式で求まる!
そして、円と直線の共有点の個数は、その計算過程で出てくる2次方程式の実数解の個数と一致する!
この投稿を見れば、『座標平面における円と直線の共有点の個数』の理解度が高まります!
円と直線の位置関係
円と直線の位置関係は3パターン!
共有点の座標の求め方
円と直線の共有点の座標を求める前に,共有点の座標の求め方の復習をしよう!
$
\left\{\begin{align}
&y=x \cdots ①\\
&y=-x+2 \cdots ②
\end{align}\right.
$
①を②に代入して $x=-x+2$
$2x=2$
$x=1$
①に代入して $y=1$
したがって,共有点の座標は $(1,1)$
連立方程式を解けば,共有点の座標が求まるね!
円と直線の共有点の座標
[1] 2点で交わる場合
$
\left\{\begin{align}
&x^2+y^2=2 \cdots ①\\
&y=x \cdots ②
\end{align}\right.
$
②を①に代入して $x^2+x^2=2$
$2x^2=2$
$x^2=1$
$x=±1$
②より $x=1$ のとき $y=1$
$x=-1$ のとき $y=-1$
共有点の座標は $(1,1)$,$(-1,-1)$
$y$ を消去した式 $x^2=1$ の実数解の個数が $2$ 個なので
共有点の個数も $2$ 個になる
[2] 接する(1点で交わる)場合
$
\left\{\begin{align}
&x^2+y^2=2 \cdots ①\\
&y=x-2 \cdots ②
\end{align}\right.
$
②を①に代入して $x^2+(x-2)^2=2$
$2x^2-4x+4=2$
$x^2-2x+1=0$
$(x-1)^2=0$
$x=1$
②より $y=-1$
共有点の座標は $(1,-1)$
$y$ を消去した式 $x^2-2x+1=0$ の実数解の個数が $1$ 個なので
共有点の個数も $1$ 個になる
[3] 交わらない場合
$
\left\{\begin{align}
&x^2+y^2=2 \cdots ①\\
&y=x-3 \cdots ②
\end{align}\right.
$
②を①に代入して $x^2+(x-3)^2=2$
$2x^2-6x+9=2$
$2x^2-6x+7=0$
$\displaystyle{x=\frac{3±\sqrt{5} i}{2}}$
実数解をもたないので,共有点はない
$y$ を消去した式 $2x^2-6x+7=0$ の実数解の個数が $0$ 個なので
共有点の個数も $0$ 個になる
$y$ を消去した $x$ の2次方程式の実数解の個数が共有点の個数と一致するね!
円と直線の共有点の個数は一致する
まとめ
● 円と直線の位置関係
[1] 2点で交わる
[2] 接する(1点で交わる)
[3] 交わらない
● 円と直線の共有点の座標の求め方
連立方程式を解く
● 円と直線の共有点の個数
$y$ を消去した $x$ の2次方程式の実数解の個数と円と直線の共有点の個数は一致する
共有点の座標の求め方だけではなく,2次方程式の実数解の個数と共有点の個数の関係性も理解しておくことが大切!
コメント