円に内接する四角形

スポンサーリンク
数学A

多角形の外接円

多角形のすべての頂点が1つの円周上にあるとき

  • 多角形は円に内接する
  • この円を多角形の外接円という
  • 多角形の立場からすると,円の内側で接している!

    円の立場からすると,多角形の外側で接している!

    多角形と外接円
  • 三角形には必ず外接円が存在する
  • 三角形以外の多角形には外接円が存在するとは限らない
  • 三角形の外接円の中心は「外心」で,辺の垂直二等分線の交点だったよね!

    三角形の外心・内心・重心の復習はこれ↓

    三角形の外心・内心・重心
    三角形の外心・内心・重心がどういう点なのか、それぞれの特徴を整理しよう!

    円に内接する四角形

    三角形には必ず外接円が存在するけど,四角形には存在するとは限らない!

    「四角形の外接円が存在する」つまり「四角形が円に内接する」ときの性質について考えよう!

    円に内接する四角形の性質
  • 対角の和が $180°$
  • 内角は,その対角の外角と等しい
  • 証明

    四角形 $ABCD$ が円 $O$ に接するとき

    $\angle BAD=α$,$\angle BCD=β$ とする

    円周角と中心角の関係より

    $2α+2β=360°$

    となるから $α+β=180°$

    また $\angle BCD$ の外角は $180°-β=α$ となる 

    四角形が円に内接する条件

    逆に四角形が円に内接するための条件はこれ!

     

    四角形が円に内接する条件
  • 1組の対角の和が $180°$
  • 内角が,その対角の外角と等しい
  • のどちらかが確認できれば,四角形は円に内接する

    対角の和が $180°$ なら四角形が円に内接するんだね!

    まとめ

    ● 多角形と外接円

     三角形には必ず外接円が存在する

     三角形以外の多角形には外接円が存在するとは限らない

    ● 円に内接する四角形の性質

    ● 四角形が円に内接する条件

     1組の対角の和が $180°$ または 内角が対角の外角と等しい

    問題

    以下の図において,$α$ を求めよ。

    $\angle BAD=180°-(35°+70°)=75°$

    $α+75°=180°$ より $α=105°$

    次の四角形 $ABCD$ のうち,円に内接するものはどちらか。

     

    ①は対角の和が $180°$ なので,円に内接する

    ②は内角 ($95°$) と対角の外角 ($100°$) が等しくないので,円に内接しない

    よって 円に内接するのは①

    数学Ⅰの三角比の問題でも使うことがあるから,しっかりおさえておこう!

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました