高校数学Ⅰ『2次関数』まとめ(ロードマップ)

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『2次関数』ロードマップ 2次関数

この投稿は,高校数学Ⅰ『2次関数』の大学入試合格に向けたロードマップをまとめたものです。
基本問題から応用問題まで幅広く,単元の中で取り組むべき内容をまとめました。

こんな人におすすめ
  • 数学Ⅰ『2次関数』の理解度を確認したい
  • 大学入試合格に向けて基礎を固めたい
  • 進研模試などの試験前に総復習したい
  • 問題集を買ったけど難しすぎて進まない
  • 数学の勉強を何から始めたらいいかわからない
  •  

    ロードマップの取り組み方
  • 問題の解法がイメージできるか確認する
  • できないなら投稿や解法を見る
  • 全て解けたら単元の基本は完璧
  •  

    2次関数の基本

    平方完成

    平方完成とは、$y=ax^2+bx+c$ を $y=a(x-p)^2+q$ という形に変形することです。

    $y=a(x-p)^2+q$ の形に変形することで、軸と頂点を求めることができます。

    問題
    次の2次関数を平方完成し,頂点を求めよ。
    (1) $y=x^2-2x-1$ 
    (2) $y=x^2+x+1$ 
    (3) $y=2x^2+4x+1$ 
    (4) $y=-x^2+2x-3$
    (5) $y=2x^2+3x+2$
    (6) $y=-2x^2+2x+3$
    (7) $y=\frac{1}{2}x^2+x-1$
    (8) $y=x^2-2ax+a$
    (9) $y=ax^2+2ax-2$
    (10) $y=x^2-2(a-1)x+1$

     

    答えを見る

     

    平方完成を学ぶ↓

    平方完成|基本
    2次関数でよく出題される計算といったら『平方完成』 『平方完成』は2次関数の『軸』と『頂点』を求める大切な計算! 2次関数の大問の最初にする計算なので,間違えないことが必要不可欠! 『平方完成』が苦手な人必見! これを見れば,『平方完成』の基本はばっちり!
    平方完成|x²の係数が1以外の場合
    2次関数でよく出題される計算といったら『平方完成』 『平方完成』は2次関数の『軸』と『頂点』を求める大切な計算! 2次関数の大問の最初にする計算なので,間違えないことが必要不可欠! x² の係数が1以外のときの『平方完成』は計算ミスが多い! これを見れば基本は完璧!
    平方完成|定数が含まれる場合
    2次関数でよく出題される計算といったら『平方完成』 『平方完成』は2次関数の『軸』と『頂点』を求める大切な計算! 2次関数の大問の最初にする計算なので,間違えないことが必要不可欠! この投稿をで,x以外の文字が含まれるときの『平方完成』をマスターできる!

    平行移動・対称移動

    頂点を利用した平行移動のポイント
    1.問題文から移動前と移動後を整理する
    2.頂点の移動を考える
    3.$x^2$ の係数($a$ の値)は変わらない

     

    問題
    2次関数 $y=2x^2-4x+4$ $\cdots$ ① について
    (1) ①のグラフを $x$ 軸方向に $2$,$y$ 軸方向に $-1$ だけ平行移動して得られるグラフ
    (2) $x$ 軸方向に $2$,$y$ 軸方向に $-1$ だけ平行移動して①のグラフと重なるようなグラフ
    を求めよ。

     

    答えを見る
    式変形のみで平行移動
    $x$ 軸方向に $p$,$y$ 軸方向に $q$ だけ平行移動したいときは,$x$ に $x-p$,$y$ に $y-q$ を代入する

     

    問題
    2次関数 $y=2x^2-4x+4$ $\cdots$ ① について
    (1) ①のグラフを $x$ 軸方向に $2$,$y$ 軸方向に $-1$ だけ平行移動して得られるグラフ
    (2) $x$ 軸方向に $2$,$y$ 軸方向に $-1$ だけ平行移動して①のグラフと重なるようなグラフ
    を求めよ。

     

    答えを見る

    頂点を利用した対称移動のポイント
    1.頂点を対称移動する
    2.$x^2$ の係数($a$ の値)について
      $y$ 軸に関する対称移動は符号が変わらない
      $x$ 軸,原点に関する対称移動は符号が変わる

     

    問題
    2次関数 $y=2x^2-4x+4$ $\cdots$ ① について
    (1) $x$ 軸に関する対称移動したグラフ
    (2) $y$ 軸に関して対称移動したグラフ
    (3) 原点に関して対称移動したグラフ
    を求めよ。

     

    答えを見る
    式変形のみで対称移動
    $x$ 軸に関して対称移動したいときは $y$ を $-y$ にする
    $y$ 軸に関して対称移動したいときは $x$ を $-x$ にする
    原点に関して対称移動したいときは $x$ を $-x$,$y$ を $-y$ にする

     

    問題
    2次関数 $y=2x^2-4x+4$ $\cdots$ ① について
    (1) $x$ 軸に関する対称移動したグラフ
    (2) $y$ 軸に関して対称移動したグラフ
    (3) 原点に関して対称移動したグラフ
    を求めよ。

     

    答えを見る

     

    平行移動・対称移動を学ぶ↓

    グラフの平行移動・対称移動
    2次関数のグラフの平行移動と対称移動のポイントは,『頂点』と『グラフの形』! 平方完成さえできれば,簡単に解けるようになります! それに加えて,『平方完成する必要がない解法』もあります! この投稿で『2次関数のグラフの平行移動・対称移動』をマスターできます!

    2次関数の最大・最小

    定義域における最大・最小

    関数 $y=f(x)$ において
    定義域 … 変数 $x$ のとりうる値の範囲
    値域  … $x$ が定義域内のすべての値をとるときの $y$ のとりうる値の範囲

    グラフを図示するとき,定義域内は実線,定義域外は点線で表すことが多い

    2次関数の最大・最小の問題を解くコツ
    ・『グラフの形(下に凸か上に凸か)』『軸と定義域の位置関係』を図にして考える
    ・最大値・最小値は,『頂点』か『定義域の端点』のいずれかでとる
    ・放物線は軸に関して対称
    ・軸と定義域の端点の距離を注意してグラフをかく

     

    問題
    次の2次関数の最大値および最小値,そのときの $x$ の値を求めよ。
    (1) $y=x^2-4x+1$ ($0≦x≦3$)
    (2) $y=-x^2-2x+3$ ($0≦x≦2$)

     

    答えを見る

     

    2次関数の最大・最小を学ぶ↓

    2次関数の最大・最小
    『2次関数の最大・最小』に関する問題は頻出です! 『2次関数の最大・最小』の問題が苦手! 『2次関数の最大・最小』を基本から学びたい! という人にオススメの投稿です! これを見れば,『2次関数の最大・最小』の基本はバッチリ!

    最大・最小からの係数の決定

    問題
    2次関数 $y=x^2-2x+c (0≦x≦3)$ が最大値 $7$ をとるときの $c$ の値を求めよ。

     

    答えを見る

     

    軸と定義域の位置関係から、『$x=□$ で最大値をとるか』を考えることがポイント!

    軸に定数を含む

    ポイント
    『軸』や『定義域』に定数を含む2次関数の最大・最小に関する問題は、
    『軸』や『定義域』の位置によって最大・最小が変わるので、場合分けを考える

     

    まずは、軸に定数を含む問題だね!

    場合分けを考えてみよう!

     

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-2ax+2 (0≦x≦2)$ の最小値とそのときの $x$ の値を求めよ。

     

    答えを見る

     

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-2ax+2 (0≦x≦2)$ の最大値とそのときの $x$ の値を求めよ。

     

    答えを見る

     

    軸に定数を含むときの場合分け

    下に凸の場合
     最小値は、軸が定義域の左・内・右で場合分け

     最大値は、軸が定義域の中央より左・中央・中央より右で場合分け

    上に凸の場合
     最小値は、軸が定義域の中央より左・中央・中央より右で場合分け

     最大値は、軸が定義域の左・内・右で場合分け

     

    下に凸の最値と上に凸の最

    下に凸の最値と上に凸の最

    の場合分けの考え方は同じだね!

    定義域の片端に定数を含む

    次は、定義域の右端に定数が含まれる問題だよ!

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-4x+5 (0≦x≦a)$ の最小値とそのときの $x$ の値を求めよ。ただし,$a>0$ とする。

     

    答えを見る

     

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-4x+5 (0≦x≦a)$ の最大値とそのときの $x$ の値を求めよ。ただし,$a>0$ とする。

     

    答えを見る

    定義域の両端に定数を含む

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-4x+5 (a≦x≦a+2)$ の最小値とそのときの $x$ の値を求めよ。

     

    答えを見る

     

    問題
    2次関数 $f(x)=x^2-4x+5 (a≦x≦a+2)$ の最大値とそのときの $x$ の値を求めよ。

     

    答えを見る

     

    定義域の両端に定数を含むときの場合分け

     最小値は、軸が定義域の右・内・左で場合分け

     最大値は、軸が定義域の中央より右・中央・中央より左で場合分け

    上に凸の場合
     最小値は、軸が定義域の中央より左・中央・中央より右で場合分け

     最大値は、軸が定義域の左・内・右で場合分け

    2次関数の決定

    2次関数の表し方
    ① $y=ax^2+bx+c$  【一般形】
    ② $y=a(x-p)^2+q$  【基本形】 軸・頂点がわかる式
    ③ $y=a(x-\alpha)(x-\beta)$ 【因数分解形】 $x$ 軸との共有点がわかる式

     

    与えられた条件から①~③の式を選んで式で表す!

    基本形と一般形の応用

    基本形のポイント
    軸や頂点が条件として与えられている場合は,基本形 $y=a(x-p)^2+q$ を用いる

     

    問題
    次の2次関数を求めよ。
    (1) 頂点が $(2,1)$ で点 $(4,5)$ を通る2次関数
    (2) 軸が直線 $x=1$ で,2点 $(0,1)$,$(3,-2)$ を通る2次関数

     

    答えを見る

     

    一般形のポイント
    通る3点が与えられている場合は,一般形 $y=ax^2+bx+c$ を用いる

     

    問題
    3点 $(1,1)$,$(2,6)$,$(3,13)$ を通る2次関数を求めよ。

     

    答えを見る

     

    基本形・一般形の利用を学ぶ↓

    2次関数の決定|基本形と一般形
    『2次関数の決定』とは 2次関数の軸や頂点や通る点が与えられているとき, その2次関数を求めるという問題のことです! 『2次関数の決定』の問題を解くには 2次関数の『基本形』と『一般形』を使い分ける必要があります! この投稿を見れば,『2次関数の決定』の問題は完璧!

    因数分解形の利用

    因数分解形のポイント
    $x$ 軸との共有点が与えられている場合は,因数分解形 $y=a(x-\alpha)(x-\beta)$ を用いる

     

    問題
    $x$ 軸と $(-1,0)$,$(5,0)$ で交わり,$(0,5)$ を通る2次関数を求めよ。

     

    答えを見る
    [/expander_maker]

    最大・最小からの決定

    ポイント
    最大・最小が与えられている場合は、頂点とグラフの形(下に凸か上に凸か)が定まる
    頂点に関する条件により、基本形 $y=a(x-p)^2+q$ を利用して解く

     

    問題
    $x=2$ のとき最大値 $3$ をとり,そのグラフが $(1,2)$ を通る2次関数を求めよ。

     

    答えを見る

    2次方程式

    2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の解き方

    ①左辺を因数分解して解く

     2次方程式 $a(x-\alpha)(x-\beta)=0$ を解くと $x=\alpha,\beta$

    ②解の公式を用いて解く

     2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ を解くと $\displaystyle{x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}}$

    2次方程式の解の公式

    2次方程式の解の公式

     2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の解は $\displaystyle{x=\frac{-b±\sqrt{b^2-4ac}}{2a}}$

     特に,$b$ が偶数のとき $\displaystyle{x=\frac{-(bの半分)\pm\sqrt{(bの半分)^2-ac}}{a}}$

     

    解の公式の導出

     

    問題
    次の2次方程式を解け。
    (1) $3x^2+5x-1=0$
    (2) $3x^2+4x-1=0$
    (3) $x^2-2x-1=0$

     

    答えを見る

     

    2次方程式を学ぶ↓

    2次方程式の解の公式
    『2次方程式の解の公式』は中学校で習いますが, 高校でも使う場面が多いので重要な公式の一つです! また,xの係数が偶数のときの解の公式も使いこなすことも重要です! 自信がない人のために,2次方程式の解の公式の使い方をわかりやすく解説しました! ついでに,解の公式の導出も確認!

    文字係数の方程式

    文字係数の方程式のポイント
    最高次の係数が文字のときは、$0$ かどうかで場合分けが必要

     

    問題
    次の $x$ についての方程式を解け。
    (1) $x^2+(a-2)x-2a=0$
    (2) $a^2x-a=2ax$
    (3) $ax^2-x-a=0$

     

    答えを見る

     

    文字係数の方程式の解説はこれ↓↓

    文字係数の方程式
    多くの高校生が初見で解けない『文字係数の方程式』について解説しました! 『文字係数の方程式』は場合分けが必要な問題があります。 知っているのと知らないのとでは大きな差がつく問題です。 この投稿を見れば、『文字係数の方程式』の解法を理解することができます!

    2次方程式の実数解の個数と判別式

    判別式と解の種類
    2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の判別式を $D=b^2-4ac$ とすると
     $D>0$ のとき 異なる2つの実数解
     $D=0$ のとき 重解(実数解1つ)
     $D<0$ のとき 実数解をもたない

     

    ちなみに、判別式 $D=b^2-4ac$ は、

    解の公式の $\sqrt{ }$ の中だよ!

    使えると便利
    $b$ が偶数のとき,$D$ の代わりに $\displaystyle{\frac{D}{4}=(bの半分)^2-ac}$ を用いると簡単に計算ができます

     

    問題
    2次方程式 $x^2-3x+k=0$ について次のような条件を満たす $k$ の値の範囲を求めよ。
    (1) 異なる2つの実数解をもつ
    (2) 実数解をもたない

     

    答えを見る

     

    問題
    2次方程式 $x^2-6x+k=0$ が重解をもつような $k$ の値を求めよ。また,そのときの重解を求めよ。

     

    答えを見る

     

    判別式 $D$ を学ぶ↓

    2次方程式の判別式
    『2次方程式の判別式D』は数学Ⅰの2次関数の分野で習いますが, 様々な場面で使うことができる重要な式です! 判別式Dの意味をきちんと知っておくことがとても大切です! 判別式Dって結局なんだっけ?という人はこの投稿を見れば,判別式Dの理解が深まります!

    2次関数のグラフとx軸

    2次関数のグラフとx軸の位置関係

    2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフと $x$ 軸の共有点の $x$ 座標は、2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の実数解である( $y=0$ を代入)

    これより、

    2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフと $x$ 軸の共有点の個数は、2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の実数解の個数と一致する

    2次方程式の $ax^2+bx+c=0$ の実数解の個数は、判別式 $D=b^2-4ac$ で判別されるので、2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフと $x$ 軸の共有点の個数も判別式 $D$ で判別できる。

    2次関数のグラフと $x$ 軸の位置関係

    2次方程式 $ax^2+bx+c=0$ の判別式を $D$ とすると、2次関数 $y=ax^2+bx+c$ と $x$ 軸の共有点の個数は

     

    問題
    2次関数 $y=x^2-3x+k$ について次のような条件を満たす $k$ の値の範囲を求めよ。
    (1) $x$ 軸と異なる2点で交わる
    (2) $x$ 軸と交わらない

     

    答えを見る

     

    問題
    2次関数 $y=x^2-6x+k$ が $x$ 軸と接するような $k$ の値を求めよ。また,そのときの接点の座標を求めよ。

     

    答えを見る

     

    2次関数 $y=ax^2+bx+c$ と $x$ 軸との共有点の個数を調べるのに、判別式 $D$ 以外の方法として、頂点の $y$ 座標を利用する方法もある。

    頂点の $y$ 座標を利用する方法

    $a>0$ (下に凸)の場合

    異なる2点で交わる $ \iff $ (頂点の $y$ 座標)$<0$

     

    問題
    2次関数 $y=x^2-3x+k$ が $x$ 軸と異なる2点で交わるような $k$ の値の範囲を求めよ。

     

    答えを見る

     

    2次関数と $x$ 軸の位置関係を学ぶ↓

    2次関数とx軸の共有点
    2次関数とx軸の共有点の座標は求め方を答えられる? 答えは『2次関数の式にy=0を代入する』です! このことを理解していないと,あらゆる問題で困ることになります! この投稿を見れば,2次関数とx軸の共有点の座標を求めるのに苦労はしません!
    2次関数とx軸の位置関係と判別式D
    2次関数とx軸の位置関係は3種類! おまけに,2次方程式の解の種類を判別する判別式Dとも深い関係が! このことを理解しておけば,あらゆる場面で応用ができます! この投稿を見れば,2次関数とx軸の位置関係と判別式Dの関係をわかりやすく学べます!

    2次関数のグラフと係数の符号

    問題

    次の図は2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフである。このとき,次の値は正,0,負のいずれになるか。
    (1) $a$
    (2) $b$
    (3) $c$
    (4) $b^2-4ac$
    (5) $a+b+c$
    (6) $a-b+c$

     

    答えを見る

     

    2次関数のグラフと係数の符号を学ぶ↓

    2次関数のグラフと係数の符号
    高校数学Ⅰの2次関数の応用問題である『2次関数のグラフと係数の符号』に関する問題の解説です! 2次関数のグラフに関する基本が定着していれば、簡単に解くことができます!

    2次関数がx軸と切り取る線分の長さ

    2次関数 $y=ax^2+bx+c$ ($a>0$)のグラフが異なる2点 $\textrm{A}$、$\textrm{B}$ で交わるとき、$\textrm{A}$、$\textrm{B}$ の座標は $y=0$ を代入して、$ax^2+bx+c=0$ を解くと

    $\displaystyle{x=\frac{-b\pm\sqrt{D}}{2a}}$ ただし、$D=b^2-4ac$

    したがって、線分 $\textrm{AB}$ の長さは  $\displaystyle{\frac{-b+\sqrt{D}}{2a}-\frac{-b-\sqrt{D}}{2a}=\frac{\sqrt{D}}{a}}$

    $a<0$ のときも考慮すると、切り取る線分の長さは $\displaystyle{\frac{\sqrt{D}}{|a|}}$

    2次関数が $x$ 軸から切り取る線分の長さ

    2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフが異なる2点 $\textrm{A}$、$\textrm{B}$ で交わるとき、2次関数が $x$ 軸から切り取る線分の長さは $\displaystyle{\frac{\sqrt{D}}{|a|}}$ ただし、$D=b^2-4ac$

     

    問題
    2次関数 $y=2x^2-3x-3$ が $x$ 軸から切り取る線分の長さを求めよ。

     

    答えを見る

     

    2次関数が $x$ 軸から切り取る線分の長さを学ぶ↓

    2次関数がx軸から切り取る線分の長さ
    2次関数がx軸から切り取る線分の長さの求め方はわかる? 2次関数とx軸の共有点の座標が求まれば簡単に求めることができる! 知っていれば確実に解けるようになるので, この投稿を見て解けるように練習しよう!

    2次不等式

    2次不等式のポイント
    2次不等式は2次関数のグラフを用いて解く

     

    2次不等式はこれをおさえておけば、どんな問題でも解ける!

    2次関数のグラフを図示するところから始めよう!

    2次不等式の解

    問題
    次の2次不等式を解け。
    (1) $x^2-x-2>0$
    (2) $x^2-x-2<0$
    (3) $x^2-x-1<0$
    (4) $-x^2+2x+1≧0$

     

    答えを見る

     

    2次不等式を学ぶ↓

    2次不等式|因数分解
    2次不等式の解き方ちゃんとわかっていますか? 2次不等式は「2次関数を使って解く」ことがポイント! このポイントをおさえていないと,応用問題が理解できなくなります! この投稿を見れば,2次不等式の超基本はばっちり理解できます! 苦手な人にとってもわかりやすく解説しています!
    2次不等式|解の公式
    2次不等式のポイントは「2次関数を使って解く」こと! そのときに2次関数とx軸の共有点を求める必要がある! 簡単な問題は因数分解して解けるが, 中には因数分解できない問題も! そんなときは2次方程式の解の公式を用いる!
    2次不等式|x²の係数が負の数の場合
    x²の係数が負の数の場合の2次不等式はどうやって解く? 両辺にー1をかければ,基本的な2次不等式と同様に解くことができる! しかし,間違えるポイントがあるので要注意! 不等式で負の数をかける場合は,『不等号の向きが変わる』! このことに気を付ければばっちり!

     

    問題
    次の2次不等式を解け。
    (1) $x^2-4x+4>0$
    (2) $x^2-4x+4≧0$
    (3) $x^2-4x+4<0$
    (4) $x^2-4x+4≦0$

     

    答えを見る

     

    2次不等式を学ぶ↓

    2次不等式|接する
    2次不等式の解が「すべての実数」や「解はない」となる問題 あなたも苦手ではないでしょうか? 2次不等式は『2次関数を用いて解く』という鉄則を理解しておけば, どんな2次不等式でも必ず解くことができる! 2次関数がx軸と接する場合の2次不等式について考えてみましょう!

     

    問題
    次の2次不等式を解け。
    (1) $x^2-2x+3>0$
    (2) $x^2-2x+3≧0$
    (3) $x^2-2x+3<0$
    (4) $x^2-2x+3≦0$

     

    答えを見る

     

    2次不等式を学ぶ↓

    2次不等式|交わらない
    2次不等式の解が「すべての実数」や「解はない」となる問題 あなたも苦手ではないでしょうか? 2次不等式は『2次関数を用いて解く』という鉄則を理解しておけば, どんな2次不等式でも必ず解くことができる! 2次関数がx軸交わらない場合の2次不等式について考えてみましょう!

    絶対不等式

    問題
    2次不等式 $x^2+2kx-3k+4>0$ の解がすべての実数であるとき,定数 $k$ の値の範囲を求めよ。

     

    答えを見る

     

    問題
    $k≠2$ とする。2次不等式 $(k-2)x^2+2(k-1)x+3k-5>0$ の解がすべての実数であるとき,定数 $k$ の値の範囲を求めよ。

     

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    文字係数の2次不等式

    問題
    次の2次不等式を解け。ただし,$a$ は定数とする。
    (1) $x^2-(2a+1)x+a^2+a>0$
    (2) $x^2-(a+1)x+a<0$
    (3) $ax^2-ax-2a>0$

     

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    2次方程式の解の存在範囲

    異なる2つの正の解・負の解・異符号の解

    2次方程式が異なる2つの正の解をもつときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ が異なる2つの正の解をもつ
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸の正の部分と異なる2つの共有点をもつ

    [1] $D>0$  ← $x$ 軸と異なる2つの共有点
    [2] 軸 $>0$  ← 軸が $x>0$ の部分にある
    [3] $f(0)>0$  ← $x=0$ における $y$ 座標が正

     

    問題
    2次方程式 $x^2-2ax-a+2=0$ が異なる2つの正の解をもつときの $a$ の値の範囲を求めよ。

     

    答えを見る

     

    2次方程式が異なる2つの負の解をもつときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ が異なる2つの負の解をもつ
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸の負の部分と異なる2つの共有点をもつ

    [1] $D>0$  ← $x$ 軸と異なる2つの共有点
    [2] 軸 $<0$  ← 軸が $x<0$ の部分にある
    [3] $f(0)>0$  ← $x=0$ における $y$ 座標が正

     

    『異なる2つの正の解をもつ条件』と比べると、

    軸の条件が違うだけだね!

    2次方程式が符号が異なる2つの解をもつときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ が符号が異なる2つの解をもつ
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸の正の部分と負の部分で共有点をもつ

    [3] $f(0)<0$  ← $x=0$ における $y$ 座標が負

    ※[1] 判別式 $D>0$ や [2] 軸の条件 は必要ない

    異なる2つの○より大きい・小さい解

    例えば、『異なる2つの $1$ より大きい解のときの条件』をみてみよう!

    2次方程式が $1$ より大きい異なる2つの解をもつときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ が$1$ より大きい異なる2つの解をもつ
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸の $1$ より大きい部分と異なる2つの共有点をもつ

    [1] $D>0$  ← $x$ 軸と異なる2つの共有点
    [2] 軸 $>1$  ← 軸が $x>1$ の部分にある
    [3] $f(1)>0$  ← $x=1$ における $y$ 座標が正

     

    『異なる2つの正の解をもつ条件』と似ているね!

    [2] と [3] を少し変えるだけ!

    例えば、$2$ より大きい異なる2つの解だったら、

    [1] $D>0$ [2] 軸 $>2$ [3] $f(2)>0$

    にしたらいいだけ!

    2次方程式が $1$ より大きい解と $1$ より小さい解をもつときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ が$1$ より大きい解と $1$ より小さい解をもつ
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸の $1$ より大きい部分と小さい部分で共有点をもつ

    [3] $f(1)<0$  ← $x=1$ における $y$ 座標が負

    ※[1] 判別式 $D>0$ や [2] 軸の条件 は必要ない

     

    例えば、$2$ より大きい解と $2$ より小さい解だったら、

    [3] $f(2)<0$

    にしたらいいだけ!

    2次方程式の1つの解が $0$ と $1$ の間に、もう1つの解が $1$ と $2$ の間にあるときの条件

    2次方程式 $f(x)=0$ の1つの解が $0$ と $1$ の間に、もう1つの解が $1$ と $2$ の間にある
    $\iff$ 2次関数 $y=f(x)$ が $x$ 軸と $0$ と $1$ の間に1つ、$1$ と $2$ の間にもう1つ共有点をもつ

     $f(0)>0$  ← $x=0$ における $y$ 座標が正
     $f(1)<0$  ← $x=1$ における $y$ 座標が負
     $f(2)>0$  ← $x=2$ における $y$ 座標が正

     

    これで『2次関数』の基本はばっちりだね!

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