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シグにゃん~
計算ミスのせいで模試の点数が散々だよ…
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計算ミスは誰にでもあるけど,
大幅に減らせるものだから大丈夫!
数学が得意な人も苦手な人も「計算ミスをどうやってなくすか」ということについて考えたことがあるでしょう。
「この問題を計算ミスしていなければ,100点だったのに」
「(1)で計算ミスしたから,大問すべて間違えちゃった」
このように,計算ミスが原因で悔しい思いをしたことは誰でもありますよね。
その悔しい思いを入試本番でしないためにも,計算ミスをなくすことは必要不可欠です。
この投稿では,計算ミスをなくすために普段から取り組むべきことを具体的に伝えます。
これを実践することで計算ミスをする確率を大幅に減らすことができます。
計算ミスに対する考え方を変える
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かずき!
この問題計算ミスしているよ!
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またやっちゃった!
最近計算ミスが多いんだよね~
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計算ミスを軽く考えすぎだよ…
計算ミスについてどう考えていますか?
学校や塾の先生から
「計算ミスを軽く考えてはいけない」
と一度は言われたことがあると思いますが,
「そんなこと言われても実感がわかない」
「人間だから計算ミスをして当然」
「計算ミスをするかしないかは運でしょ」
「自分は計算ミスが多い人間だから仕方ない」
という人が多いのではないでしょうか。
計算ミスで大失敗したことがない人は,このように考えてしまいがちです。
このように考えている人に,まず伝えておきたいことは
誰でも計算ミスをする確率を大幅に減らすことが可能である
ということです。
例えば,
『数学の先生が怒るととても怖い先生で,授業の忘れ物に関してとても厳しいとします。
明日数学の授業があったら,前日に何をしますか?』
怒られたくないから,<数学の授業の忘れ物がないかチェックします>よね?
チェックをすることで,<忘れ物をする確率を大幅に減らすことができます>よね?
人間だから誰でもミスをするということは正しいですが,
ミスを減らそうと努力することは誰にだってできます
そして,今回の例では,忘れ物をしたら怒られて終わりですが,
入試本番でする計算ミスはあなたの人生を変えてしまうかもしれません
計算ミスに対する考え方は変わりましたか?
計算ミスをなくす努力をした方がいい理由
1つの計算ミスで合否が決まる
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入試は1点差で明暗が分かれる!
1つの計算ミスは合否に直結するよ!
あまり実感がわかないかもしれませんが,計算ミスは合否に直結します。
入試は1点でも合格点に達していなければ不合格です。
1つの計算ミスによって,合格が不合格に変わる可能性が大いにありえます。
数学あるあるですが,大問の(1)でミスをするとその大問が全滅し,大幅な失点をしてしまいます。
大学入学共通テストでは,
途中式がどれだけ合っていても,答えまで合っていなければ得点がありません。
計算ミスをする人としない人では,大きな差が生まれることは明らかです。
解ける問題を確実に合わせる方が効率がよい
・難しい問題が解けて5点
・簡単な問題の計算ミスを見つけて5点
は同じ価値です。
どれだけ難しい問題が解けても,簡単な問題を計算ミスで落とすと,
難しい問題を解けなかった人と同じ点数になることもあります。
簡単な問題を確実に合わせることで安定した点が取れるようになり,
その上で難しい問題が解けるようになることで,初めて高得点が狙えるということを知っておきましょう。
他教科でもミスが減る
数学で計算ミスが多い人は他教科でもミスが多い!?
・理科でも計算ミスをする
・問題を読み間違える
・マークシートをずれて塗りつぶす
・自己採点の結果が違う
計算ミスをしないように気を付けている人と気を付けていない人では,
他の場面でも差がつく可能性があります。
ミスに敏感になることで,他教科にも良い影響を及ぼすことは間違いありません。
計算ミスをなくすための行動6選
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計算ミスをなくすために何をしたらいいの~?
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以下のことに気を付けて取り組もう!
普段から自分の手で計算する
普段から自分の手で計算していますか?
こんな人は要注意です。
・考え方がわかっただけで解けた気になっている
・面倒くさがって計算をしない
実際に計算してみないと,
自分がどういう計算でつまずくのか,どういう計算でミスしやすいのか
が全くわかりません。
普段から計算を怠っている人は,学校のテストや模試,
最悪の場合は入試で計算ミスをしてしまいます。
計算は経験値によるところもあるので,普段から自分の手で計算することで,
計算の経験値を積んでおくことが重要です。
途中式・計算過程をしっかり書く
途中式・途中過程をしっかり書いていますか?
途中式・途中過程を書く方が良い理由は以下の通りです。
・見直しをする際に,計算ミスを発見しすい
・答え合わせをする際に,どこで間違えたかわかりやすい
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途中式をしっかり書きすぎると,解く時間がかかっちゃうよ?
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初めのうちは,途中式をなるべく省略しないようにすることがオススメ!
慣れてきたら「速く正確に」を意識して,書く行数を少しずつ減らしていこう!
計算結果を覚える
小学生のときに,かけ算の九々を覚えたと思います。
九々をその都度,たし算などを使って計算すると時間がかかりますよね。
かけ算の九々と同様に,よく出てくる計算結果は覚えておくとよいでしょう。
例えば
・$\sqrt{32}=4\sqrt{2}$,$\sqrt{72}=6\sqrt{2}$ (√の計算)
・$11^2=121$,$12^2=144$,$13^2=169$ (平方数)
・$2^{10}=1024$,$5^4=625$,$6^3=216$ (累乗の計算)
・$4!=24$,$5!=120$,$6!=720$,$_5C_2=10$ (階乗やPやCの計算)
これは一例に過ぎないのですが,
「この計算よく出てくるな」と感じた計算結果は覚えておくと
計算ミスが減り,計算スピードも上がります。
普段から問題をしっかり解いている人は,
因数分解や平方完成,三角関数,指数・対数,微分・積分などの
計算結果が覚えようとしなくても頭の中に入ってくるでしょう。
理想は,問題演習をしながら計算結果を吸収していくことです。
見直しや検算の習慣をつける
学校のテストや模試では,見直しや検算をしていますか?
入試本番で急に見直しや検算ができるようになることはありません。
学校のテストや模試でなくても,普段の問題演習から見直しや検算をするべきです。
見直しや検算をするためには,
途中式・途中過程をしっかり書いておくことが大前提です。
テストの時間の中で,問題を解き直している時間はほとんどないので,
書いてある途中式・途中計算から計算ミスを探し出さなければなりません。
しかし,ただ漠然と見直しても,自分では正しいと思い込んで計算しているため,ミスの発見は難しいです。
・自分はどういう計算ミスが多いのか理解して見直す
・結果から逆戻りして条件式に戻れるか確認する
・具体的な値を代入して成り立つか確認する
など客観的に違った角度から見直すことによって計算ミスを見つける確率が上がります。
上手な計算方法を真似する
答えが合っていたら丸して終わっていませんか?
模範解答にはより簡単な計算方法が書かれてあるかもしれません。
答えが合っているからOKではなく,より簡単に確実に答えを合わせる計算方法を真似することが重要です。
例えば,余弦定理の計算
<自分の解答>
\begin{eqnarray} \cos A &=& \frac{3^2+5^2-7^2}{2\cdot3\cdot5} \\\\ &=& \frac{-15}{30} \\\\ &=& -\frac{1}{2} \end{eqnarray}<模範解答>
\begin{eqnarray} \cos A &=& \frac{3^2+5^2-7^2}{2\cdot3\cdot5} \\\\ &=& \frac{-15}{2\cdot3\cdot5} \\\\ &=& -\frac{1}{2} \end{eqnarray}自分の解答と模範解答を見比べてみると,2段目の計算が異なることがわかります。
模範解答では,後から約分しやすいように,分母の計算をあえてしていません。
このように,自分の解答と模範解答を見比べて,
異なる点はあるか,なぜ異なるのか,をしっかり分析しましょう。
模範解答の方がより簡単に正確に解ける計算方法ならば,次からその計算方法を真似てみましょう。
計算ミスの原因を明らかにしておく
同じミスを繰り返さないようにするためには,
自分がどのような計算ミスをしやすいかを明らかにしておくことが重要です。
できるのであれば,計算ミスの種類や原因をまとめたノートを作ることが最善の方法です。
それができなくても,問題演習を繰り返しながら自分がしやすい計算ミスの傾向をつかんでおき,
ミスのポイントを自覚して計算することで,計算ミスは減らせます。
また,見直しをする際にも計算ミスの傾向を意識することで,計算ミスの発見確率が上がることは間違いありません。
まとめ
<計算ミスをなくすための行動6選>
- 普段から自分の手で計算する
- 途中式・途中過程をしっかり書く
- 計算結果を覚える
- 見直しや検算の習慣をつける
- 上手な計算方法を真似する
- 計算ミスの原因を明らかにする
日々の積み重ねで必ず計算ミスを大幅に減らすことができます!
最後の最後に計算ミスで泣かないためにも,ぜひ参考にしてみてください!
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日々の積み重ねが大切!
今日から行動を変えてみよう!
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