4次方程式の解法

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4次方程式の解法パターンを解説! 複素数と方程式

高校数学Ⅱで学ぶ『4次方程式の解法』をわかりやすく解説!

4次方程式を解くために、4種類のパターンを理解する必要があります!

この投稿を見れば、4次方程式の問題はバッチリ!

4次方程式のパターン

4次方程式は以下のパターンを知っておきましょう。

4次方程式のパターン
  • 因数定理
  • 複2次式
  • 組み合わせを考える因数分解
  • 相反方程式
  • 因数定理

    4次方程式も3次方程式と同様に因数定理を利用して解くことができる。

    因数定理
    P(x)xk を因数にもつとき P(k)=0

     

    問題
    方程式 2x43x3+7x2+7x5=0 を解け。

     

    解答

    P(x)=2x43x3+7x2+7x5 とすると
    P(1)=0 より,P(x)x+1 を因数にもつ
      P(x)=(x+1)(2x35x2+12x5)

    Q(x)=2x35x2+12x5 とすると
    Q(12)=0 より,Q(x)x12 を因数にもつ
      Q(x)=(x12)(2x24x+10)
         =(2x1)(x22x+5)

    よって  P(x)=(x+1)(2x1)(x22x+5)
    P(x)=0 より  (x+1)(2x1)(x22x+5)=0
            x+1= または 2x1=0 または x22x+5=0
    したがって  x=1121±2i

    複2次式

    ax4+bx2+c のように、各項の次数が偶数の4次式複2次式という。

    複2次式の解法
    ① x2=X と置き換えて X の2次方程式をつくる
    ② 2乗の差の形 ()2()2=0 をつくり (+)()=0 と因数分解する

     

    問題
    次の方程式を解け。
    (1) x42x23=0
    (2) x4+x2+1=0
    (3) x4+4=0

     

    解答

    (1) x42x23=0
      (x23)(x2+1)=0
      x23=0 または x2+1=0
     したがって  x=±3±i

    【補足】
     x2=X とおく
       X22X3=0
       (X3)(X+1)=0

    (2) x4+x2+1=0
      (x4+2x2+1)x2=0
      (x2+1)2x2=0
      {(x2+1)+x}{(x2+1)x}=0
      (x2+x+1)(x2x+1)=0
      x2+x+1=0 または x2x+1=0
     x2+x+1=0 より  x=1±3i2
     x2x+1=0 より  x=1±3i2
     よって  x=1±3i21±3i2

    【補足】
     x2 を足して、引く
     ➡ ()2()2 の形
     ➡ (+)() に変形

    (3) x4+4=0
      (x4+4x2+4)4x2=0
      (x2+2)2(2x)2=0
      {(x2+2)+2x}{(x2+2)2x}=0
      (x2+2x+2)(x22x+2)=0
      x2+2x+2=0 または x22x+2=0
     x2+2x+2= より  x=1±i
     x22x+2= より  x=1±i
     よって  x=1±i1±i

    【補足】
     4x2 を足して、引く
     ➡ ()2()2 の形
     ➡ (+)() に変形

    (2) x2=X とおくと X2+X+1=0 となり因数分解できない
    (3) x2=X とおくと X2+4=0 となり因数分解できない
    よって ( )2( )2=0 の形ができるように式変形をする

    組み合わせを考える因数分解

    組み合わせを工夫して因数分解することで4次方程式を解くことができる。

    問題
    方程式 (x+1)(x+2)(x+3)(x+4)=3 を解け。

     

    解答

      (x+1)(x+2)(x+3)(x+4)=3
      {(x+1)(x+4)}{(x+2)(x+3)}3=0
      (x2+5x+4)(x2+5x+6)3=0
      (x2+5x)2+10(x2+5x)+243=0
      (x2+5x)2+10(x2+5x)+21=0
      {(x2+5x)+3}{(x2+5x)+7}=0
      (x2+5x+3)(x2+5x+7)=0
      x2+5x+3=0 または x2+5x+7=0
    x2+5x+3=0 より  x=5±132
    x2+5x+7=0 より  x=5±3i2
    よって  x=5±1325±3i2

    【補足】
    組み合わせを考える
    x2+5x が共通
    x2+5x=A とおく
     (A+4)(A+6)3=0
     A2+10A+243=0
     A2+10A+21=0
     (A+3)(A+7)=0

    相反方程式

    係数が左右対称である方程式を相反方程式という。

    4次の相反方程式の解法
    x2 で割り、x+1x=t とおく

     

    問題
    方程式 x4+3x32x2+3x+1=0 を解け。

     

    解答
    x=0 は解ではないから、方程式の両辺を x2 で割ると 

    ここをタッチ!

    両辺を x2 で割るために,x0 であることを確かめる

      x2+3x2+3x+1x2=0
      (x2+1x2)+3(x+1x)2=0
      (x+1x)22+3(x+1x)2=0 

    ここをタッチ!

    (x2+1x2)
    =(x+1x)22x1x

      (x+1x)2+3(x+1x)4=0

    x+1x=t とおくと
          t2+3t4=0
         (t+4)(t1)=0
               t=41
    x+1x=4 のとき  x2+4x+1=0
                  x=2±3
    x+1x=1 のとき  x2x+1=0
                  x=1±3i2
    したがって  x=2±31±3i2

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