条件付きの等式の証明

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条件付きの等式の証明 式と証明

高校数学Ⅱで学ぶ『条件付きの等式の証明』の方法をわかりやすく解説!

証明と聞くと、反射的に苦手と感じる人も多いはず!

しかし、証明方法を理解して解くことで必ず解けるようになります!

この投稿を見れば、条件付きの等式の証明はバッチリ!

条件付きの等式の証明
条件付きの等式の証明は,条件より文字を減らして考えることがポイント

 

問題
次の等式を証明せよ。
(1) $a+b+c=0$ のとき,$ab(a+b)+bc(b+c)+ca(c+a)=-3abc$
(2) $\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}}$ のとき,$\displaystyle{\frac{a+c}{b+d}=\frac{a-c}{b-d}}$

 

解答

<解答のポイント>

(1) $a+b+c=0$ を $c=-a-b$ と式変形して代入することで文字を減らす
  【別解】$a+b=-c$,$b+c=-a$,$c+a=-b$ として代入する

(2) $\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}}$ を比例式という
   比例式は、(比の値)$=k$ とおいて考える
   すなわち、$\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}=k}$ とおく

(1) $a+b+c=0$ のとき,$ab(a+b)+bc(b+c)+ca(c+a)=-3abc$

  $a+b+c=0$ より  $c=-a-b$
  (左辺)$=ab(a+b)+b$$(-a-b)$$\{b+$$(-a-b)$$\}+$$(-a-b)$$a\{$$(-a-b)$$+a\}$
      $=ab(a+b)+b(-a-b)(-a)+(-a-b)a(-b)$
      $=ab(a+b)+ab(a+b)+ab(a+b)$
      $=3ab(a+b)$
  (右辺)$=-3ab$$(-a-b)$
      $=3ab(a+b)$
  よって  $a+b+c=0$ のとき,$ab(a+b)+bc(b+c)+ca(c+a)=-3abc$

 【別解】$a+b+c=0$ より
     $a+b=-c$$b+c=-a$$c+a=-b$ が成り立つ
     (左辺)$=ab$$(-c)$$+bc$$(-a)$$+ca$$(-b)$
         $=-3abc=$(右辺)

(2) $\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}}$ のとき,$\displaystyle{\frac{a+c}{b+d}=\frac{a-c}{b-d}}$

  $\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}=k}$ とおくと $a=bk$,$c=dk$
  (左辺)$\displaystyle{=\frac{bk+dk}{b+d}=\frac{k(b+d)}{b+d}=k}$
  (右辺)$\displaystyle{=\frac{bk-dk}{b-d}=\frac{k(b-d)}{b-d}=k}$
  よって  $\displaystyle{\frac{a}{b}=\frac{c}{d}}$ のとき,$\displaystyle{\frac{a+c}{b+d}=\frac{a-c}{b-d}}$

 

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