高校数学Ⅱで習う『複素数』について解説しました!
「数」は数学の基本!
数学に登場する『○○数』をきちんとおさえることは非常に重要です!
この投稿を読んで、『複素数』について理解しましょう!
実数
実数の復習はこれ↓
実数以外の数について学んで,数の世界を広げよう!
虚数
この問題解ける?
$2$ 乗して $-1$ になる数って何だろう?
この問題は実数の範囲では解くことができないんだ!
新しい数『虚数』について学ぼう!
虚数とは
虚数(Imaginary number)
直訳すると,「想像上の数」
実数が「現実世界に存在する数」
虚数が「想像上の数」
実数と虚数は対極の数だね!
虚数単位
$2$ 乗すると $-1$ になる数を $i$ とする
$i^2=-1$($i$ を虚数単位という)
とくに,$i=\sqrt{-1}$ とする
$2$ 乗して $-1$ になる数は実数(現実世界に存在する数)ではない!
虚数(想像上の数)はこの $i$ を用いて表すよ!
$2$ 次方程式 $x^2=-1$ を解くと, $x=±i$
$i$ を用いると,この $2$ 次方程式も解けるね!
虚数の例
$2i$, $1+i$, $2-3i$, $\displaystyle{\frac{1-i}{2}}$ など
$i$ を用いた数はすべて虚数だよ!
複素数
$a$$+$$b$$i$
$a$ を実部,$b$ を虚部という
虚数と複素数の違いがよくわからない!
下の図で理解しよう!
実数と虚数は対極の数!
実数と虚数を合わせて複素数だね!
純虚数
$i$, $\sqrt{2}i$, $-5i$ など
まとめ
● 虚数単位
$i^2=-1$ を満たす $i$ を虚数単位という
とくに,$i=\sqrt{-1}$
● 虚数(Imaginary number)
想像上の数,虚数単位 $i$ を用いる数
● 複素数
● 純虚数
$a=0$(実部が $0$)である虚数
問題
(1) $3-2i$
(2) $2$
(3) $-i$
(4) $\displaystyle{\frac{1-2i}{2}}$
(1) $3-2i$
実部 $3$ 虚部 $-2$
(2) $2$
実部 $2$ 虚部 $0$
虚部が $0$ なので $2$ は実数
(3) $-i$
実部 $0$ 虚部 $-1$
実部が $0$ なので $2$ は純虚数
(4) $\displaystyle{\frac{1-2i}{2}}$
$\displaystyle{\frac{1-2i}{2}=\frac{1}{2}-i}$
実部 $\displaystyle{\frac{1}{2}}$ 虚部 $-1$
複素数が何かをきちんと理解しておこう!
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