方べきの定理

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数学A

方べきの定理

方べきの定理
円の2つの弦 $AB$,$CD$ の交点,またはそれらの延長の交点を $P$ とすると,
 $PA・PB=PC・PD$

方べきの定理(接線)
$PA・PB=PT^2$

 

簡単にまとめるとこんな感じ!

$□\cdot□$$ = $$□\cdot□$

 

方べきの定理はこの3種類を使いこなせばいいんだね!

証明

下の図における $PA・PB=PC・PD$ の証明

[証明]

$\triangle PAC$ と $\triangle PDB$ を考える

円周角の定理より

 $\angle PAC=\angle PDB$

 $\angle PCA=\angle PBD$

2組の角がそれぞれ等しいので

 $\triangle PAC\backsim\triangle PDB$

したがって

 $PA:PC=PD:PB$

これより

 $PA・PB=PC・PD$

 

下の図における $PA・PB=PC・PD$ の証明

[証明]

$\triangle PAC$ と $\triangle PDB$ を考える

円に内接する四角形の性質より

 $\angle PAC=\angle PDB$

 $\angle PCA=\angle PBD$

2組の角がそれぞれ等しいので

 $\triangle PAC\backsim\triangle PDB$

したがって

 $PA:PC=PD:PB$

これより

 $PA・PB=PC・PD$

円に内接する四角形の性質はこれ↓

円に内接する四角形
円に内接する四角形は対角の和が180°!逆に、対角の和が180°なら四角形は円に内接する!
下の図における $PA・PB=PT^2$ の証明

[証明]

下図のように円の中心 $O$,点 $C$,$D$ をとる

方べきの定理より

 $PA・PB=PC・PD$

円の半径を $r$ とすると

$PC=PO-r$,$PD=PO+r$

これより

 $PA・PB=PC・PD=(PO-r)(PO+r)$

よって

 $PA・PB=PO^2-r^2$

$\triangle OPT$ において三平方の定理より

 $PT^2=PO^2-r^2$

したがって

 $PA・PB=PT^2$

まとめ

● 方べきの定理

 $□・□$$ = $$□・□$

問題

次の $x$ の値を求めよ。

(1)

方べきの定理より

 $x・2=3・4$

   $x=6$

 

(2)

方べきの定理より

 $x(x+2)=3・8$

 $x^2+2x=24$

 $x^2+2x-24=0$

 $(x-4)(x+6)=0$

$x>0$ より $x=4$

 

(3)

方べきの定理より

 $x^2=2・6$

 $x^2=12$

$x>0$ より $x=2\sqrt{3}$

 

3つの方べきの定理を使いこなそう!

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