確率の乗法定理

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場合の数と確率

確率の乗法定理ってどういうときに使うの?

袋の中の玉を取り出す問題で,

「取り出した玉を袋に戻さない」ような

「1回1回の試行の状況が変わる問題のとき」

に使うよ!

条件付き確率

確率の乗法定理は条件付き確率の式から求まるよ!

まずは,条件付き確率を復習しよう!

条件付き確率の復習はこれ↓

条件付き確率
A のとき B である条件付き確率を求める方法をマスターしよう!「場合の数」を用いた解き方と「確率」を用いた解き方がある!
条件付き確率の求め方

$A$ であるとき,$B$ である条件付き確率は

  $\displaystyle{\frac{A \cap B である確率}{A である確率}}$

この式から確率の乗法定理が求まるよ!

確率の乗法定理

$\displaystyle{(AのときBである条件付き確率)=\frac{A \cap B である確率}{A である確率}}$

を式変形すると

$(A \cap B である確率)=(A である確率)\times(AのときBである条件付き確率)$

この式が確率の乗法定理である

確率の乗法定理
$(A \cap B である確率)=(A である確率)\times(AのときBである条件付き確率)$

この式はどうやって使うのかな?

確率の乗法定理の使い方

確率の乗法定理の使い方を学ぼう!

赤玉3個と白玉2個入っている袋から,玉を1個ずつ2個取り出す。取り出した玉を袋に戻さないとき,赤玉を2個取り出す確率を求めよ。

1回目に赤玉を取り出す事象を $A$
2回目に赤玉を取り出す事象を $B$
とすると

$A$ の確率は $\displaystyle{\frac{3}{5}}$

$A$ のとき,$B$ である条件付き確率
(1回目赤のとき,2回目が赤である条件付き確率)
1回目に赤玉を取り出した袋(赤2白2)から
赤玉を取り出す確率なので $\displaystyle{\frac{2}{4}}$

1回目に赤玉を取り出す かつ 2回目に赤玉を取り出す 確率は
確率の乗法定理より
$(A \cap B である確率)=$$(A である確率)$$\times$$(AのときBである条件付き確率)$

すなわち $\displaystyle{\frac{3}{5}\times\frac{2}{4}=\frac{3}{10}}$

玉を袋に戻さないので,

2回目の確率は1回目に何を取り出したか(条件)によって変わる!

1回目に赤を取り出したとき,(袋の中は赤2白2)
2回目に赤を取り出す条件付き確率は $\displaystyle{\frac{2}{4}}$

1回目に白を取り出したとき,(袋の中は赤3白1)
2回目に赤を取り出す条件付き確率は $\displaystyle{\frac{3}{4}}$

袋の中の状況を1回1回確認することが大切だね!

赤玉3個と白玉2個入っている袋から,玉を1個ずつ2個取り出す。取り出した玉を袋に戻さないとき,2回目に赤玉を取り出す確率を求めよ。

2回目に赤玉を取り出す事象は以下の2通り

[1] 1回目に赤,2回目に赤

 $\displaystyle{\frac{3}{5}\times\frac{2}{4}=\frac{6}{20}}$

[2] 1回目に白,2回目に赤

 $\displaystyle{\frac{2}{5}\times\frac{3}{4}=\frac{6}{20}}$

[1] と [2] は互いに排反なので

 $\displaystyle{\frac{6}{20}+\frac{6}{20}=\frac{3}{5}}$

「互いに排反」の復習はこれ↓

確率の加法定理
互いに排反な(同時に起こらない)ときは確率を足そう!確率の加法定理をマスターしよう!

1回目に赤が出るか白が出るかで分けて考えよう!

赤玉3個と白玉2個入っている袋から,玉を1個ずつ3個取り出す。取り出した玉を袋に戻さないとき,3個とも赤玉を取り出す確率を求めよ。

1回目に赤玉 $\displaystyle{\frac{3}{5}}$

1回目赤玉のとき,(袋の中は赤2白2)
2回目に赤玉である条件付き確率 $\displaystyle{\frac{2}{4}}$

1回目赤玉,2回目赤玉のとき,(袋の中は赤1白2)
3回目に赤玉である条件付き確率 $\displaystyle{\frac{1}{3}}$

$\displaystyle{\frac{3}{5}\times\frac{2}{4}\times\frac{1}{3}=\frac{1}{10}}$

取り出す個数が増えても,同じように解けるね!

まとめ

● 確率の乗法定理

 $(A \cap B である確率)=(A である確率)\times(AのときBである条件付き確率)$

● 確率の乗法定理を使う問題

 1回1回の試行で状況が変わる問題

  ex.玉を取り出して袋に戻さない

問題

赤玉4個と白玉2個入っている袋から,玉を1個ずつ2個取り出す。取り出した玉を袋に戻さないとき,次の確率を求めよ。
(1) 1回目に赤玉,2回目に白玉を取り出す
(2) 2回目に白玉を取り出す

(1) 1回目に赤玉,2回目に白玉を取り出す

 $\displaystyle{\frac{4}{6}\times\frac{2}{5}=\frac{8}{30}}$

 

(2) 2回目に白玉を取り出す

2回目に白玉を取り出す事象は,以下の2通り

[1] 1回目に赤玉,2回目に白玉

 (1) より $\displaystyle{\frac{8}{30}}$

[2] 1回目に白玉,2回目に白玉

 $\displaystyle{\frac{2}{6}\times\frac{1}{5}=\frac{2}{30}}$

[1] と [2] は互いに排反なので

 $\displaystyle{\frac{8}{30}+\frac{2}{30}=\frac{1}{3}}$

 

1回1回の状況を確認すれば解ける!

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