1次不等式を満たす整数の個数を求める問題は,模試にもよく出る問題です!
苦手な人は早い段階で克服しておくことで,周りと差がつくこと間違いなし!
数直線図を上手に活用することが,問題を解くカギになります!
1次不等式の整数解の個数に関する問題
①について,
\begin{eqnarray} 2x-5 & > & 3-2x \\ 4x & > & 8 \\ x & > & 2 \\ \end{eqnarray}②について,
$$x<a+1$$
①と②の共通範囲が存在するように図示すると
共通範囲が存在するように図示すると,$a+1$ は $2$ よりも右側にこないといけない($2$ よりも大きくないといけない)
整数 $x$ がちょうど $3$ 個存在するには,以下の図のようになる
すなわち,共通範囲には『 $3,4,5$ 』が入っている必要がある
このような図になるためには,$a+1$ が $5$ と $6$ の間に存在しなければならないので,
$5<a+1<6$
これが答え?
もう少し考える必要があるよ!
『=がつくかどうか』について考えよう!
$5$ の方に『=がつくかどうか』を考える
➡ $5$ の上に $a+1$ を置いてみる
$a+1$ の上は含まないので,$5$ は共通範囲には含まれない
すなわち,共通範囲には『 $3,4$ 』の $2$ 個だけになるため条件を満たさない
したがって,$5$ の方に『=はつかない』
$6$ の方に『=がつくかどうか』を考える
➡ $6$ の上に $a+1$ を置いてみる
$a+1$ の上は含まないので,$6$ は共通範囲には含まれない
すなわち,共通範囲には『 $3,4,5$ 』の $3$ 個になるため条件を満たす
したがって,$6$ の方に『=はつく』
以上より,
$5$$<$$a+1$$≦$$6$
$4<a≦5$(答)
=がつくかどうか確認
『=をつけるかどうか』で間違える人が多い!
確認をしてみよう!
②の式を $x-a$$≦$$1$ に変えたよ!
①と②を同時に満たす整数 $x$ がちょうど $3$ 個存在するには,以下の図のようになる
$5$ の方に『=がつくかどうか』を考える
➡ $5$ の上に $a+1$ を置いてみる
$a+1$ の上は含むので,$5$ は共通範囲には含まれる
すなわち,共通範囲には『 $3,4,5$ 』の $3$ 個になるため条件を満たす
したがって,$5$ の方に『=はつく』
$6$ の方に『=がつくかどうか』を考える
➡ $6$ の上に $a+1$ を置いてみる
$a+1$ の上は含むので,$6$ は共通範囲には含まれる
すなわち,共通範囲には『 $3,4,5,6$ 』の $4$ 個になるため条件を満たさない
したがって,$6$ の方に『=はつかない』
以上より,
$5$$≦$$a+1$$<$$6$
$4≦a<5$(答)
問題を解く手順まとめ
- それぞれの不等式を解く
- $a$ を含む値がどこの間にくればいいか考える
- 両端でも成り立つかどうかを調べる
- 2,3から不等式を作って解く
数直線図をかいて調べていくことがポイントだね!
🔰基本…まずはこの記事から!
🔵標準…基本問題や公式の理解度が重要!
🔴応用…場合分けなど思考力が要求される!
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